お金という概念が根本的に変わってくると思うんですけどね
仮想通貨が円にとってかわることはないなんてありえないと思っていませんか?
円自体の歴史はそれほど長いわけではありません。
せいぜい、百数十年くらいなものです。
それ以前は、コメが通貨の役割をしていました。武士の給料もコメの単位になっており、各藩の収入もコメがどれだけ取れるかできまっていました。
コメを市場にもっていけば、ほしいものも買えたわけです。
つまり、通貨の役割というのは、それで自分の欲しいものが買えるということであって、欲しいものと交換できるのであれば、なんだっていいわけです。
もし、トレーディングカードがだれでも欲しがるもので、それでなんでもほしいものと交換できるのであれば、トレーディングカードがお金だっていいわけです。
近代になると通貨の発行権は国家に独占されることになり、そのため、国が発行する貨幣がお金だと思い込まされていたわけです。
ところが、テクノロジーが進化すると、貨幣ではないがお金と同じように自分の好きなものが自由に買えるものが登場してきました。
ポイントなんてものもその一種ですね。
たとえば、わたしは楽天ポイントをよく使うのですが、楽天からポイントをもらって、マクドナルドでハンバーガーを買うなんてことができたりするわけです。
ポイントで自分の好きなものが買えるのであれば、まさにこれはお金と同じですよね。
聞くところによると、楽天ポイントで楽天証券なら投資信託も買えるようになったそうです。
また、楽天証券でためたポイントを楽天ポイントに移行できるようにもなったみたいですね。
こうなると、楽天ポイントもお金と同じといえるでしょう。
国家は貨幣発行権を独占することで、色々な利益を受けてきたわけですが、いまさらポイントサービスを禁止するわけにもいきません。
ポイントの名目はあくまでも値引きであり、値引きを禁止するなんてことはできませんからね。
そんなわけで、貨幣と変わりうるものが色々とでてきた関係で、今後、貨幣の役割はだんだんと小さくなってくるのではないかと思います。
お金というのは何種類もあって、消費者が自分の好みで自由に選択できるのが理想ということになるんじゃないかと思います。
お金が円でなくてはいけない理由はどこにもありません。
通貨発行が国家に独占されている方が不健全だと思います。
実際、新興国では通貨の信用度が低いため、財産を通貨でもつより、ゴールドに交換しておくとか、米ドルに交換しておくなんて人も多数います。
そういう人たちにとっても、仮想通貨という選択肢が増えてくるのはいいことだと思います。
仮想通貨の価値は世界中のコンピューターによって裏付けされているので、政府や銀行のように潰れてしまう心配はないからです。
そういった、仮想通貨の利点に魅力を感じている人から仮想通貨への投資がふえてくるのでしょう。
仮想通貨投資が一種のギャンブルだという見方には妥当性がないと思います。