格差が問題なんだよね〜
日本の格差っていまどうなっているか知ってる?
OECDが発表したデータによれば、日本の貧困率は世界でワースト5位にランクインしています。日本の貧困率は15.3%であり、OECD24ヵ国の平均である10.4%を大きく上回ってるんですね。
実は日本人の7人のうち1人は貧困層なのです。
しかも、日本より格差が深刻な国は先進国はアメリカだけです。
つまり、先進国のなかでは日本は格差が深刻な国のうち第二位にいるということなのです。
この事実を突きつけられて、あなたはどう思いますか?
どうして、このように日本では格差が拡大してしまったのでしょうか?
ひとつにはあなたが働いている会社が、底辺の労働者を低賃金で酷使していることをあげることができると思います。
あなたが働いている会社の社長さんが、我が社は実力主義だ、意欲のある人、会社に利益をもたらす人の給料を上げますといったセリフを言うのを聞いたことがあると思います。
裏を返せば、あなたの給料は社長さんの一存で決まるということなのですよ。
実力があるかどうかを評価するのは会社ですからね。
単に、あの人はアルバイトだから、パートだから、派遣だからと言った理由で低賃金で雇っていることも問題です。
わたしは正社員だからそんなの関係ないといえますか?
むしろ、自分より低賃金で働く労働者が存在するということは、あなた自身の給料も上がらないと考えたほうがいいでしょう。
結局のところ、会社が言っている実力主義などというのは、労働者を低賃金で働かせるための方便にしか過ぎないということを知るべきです。
そもそも、正社員という存在が矛盾をかかえているのですね。
正社員というのは、担当する仕事は会社から指示されているわけです。
会社が実力主義だというのなら、誰でも楽して稼げる仕事をやりたがるのが当然です。
では、つらくて稼げない仕事は誰がやるというのでしょうか?
そういう仕事を、適性もないのに与えられたらたまったもんではありませんよね。
本当に実力主義だというなら、だれでも実力が発揮できる仕事を選べるようにすべきです。
でも、現状ではそうなっていないわけですよね。
ふたつには、上記のような企業に対して、なんの対策も講じていない政府の責任というのもあげられるでしょう。
その政府を選んでいるのは、国民自身だというのですから、社長さんは笑いが止まらないでしょうね。
では、格差や貧困のどこが問題なのでしょうか?
貧困層を自己責任だからとほっといておくことはいいことなのでしょうか?
この貧困層とはどういう人なのかというと、月収でいうと約10万円以下の人を言います。
つまり、生活保護を支給する水準に当てはまる人たちですね。
少子化の問題が言われて久しいですが、日本人の7人に1人が生活保護の対象になるべき現状では、当然、そういう貧困層の人たちは生涯未婚となり、仮に結婚したとしても所得が少なすぎるため、子供を持ちたくとも持てないということになるわけです。
このような貧困の現状から目を背けていると、現役で働く労働者の数が少なくなり、社会保障費の負担と言う形で跳ね返ってくることになります。
社会保障費ということは、結局、われわれの税金で負担しなくちゃいけないという問題なのですよ。
それを避けるには、会社の利益というのは、みんなが幸せに暮らせるように平等に分配すべきものなのです。