川崎登戸大量殺傷事件で続報
マスコミ報道で犯人の人間像がだんだんと明らかになってきています。
犯人は自殺しており、動機も明らかになっていませんが、今後の捜査が待たれます。
・犯人は精神障害者ではなく、前科なし?
犯人は精神障害者、または精神病ではないかという見方も多かったのですが、現時点でそのような報道はなく、前科もなかったようです。
犯人は怒りっぽい生活であったという報道もあったようなのですが、病気までいかなくても多少、怒りっぽいような人はどこにもいます。
そのあたり、犯罪に手を染めた事情はなんだったのか、解明していかないといけませんね。
・犯人はなぜカリタス小学校の児童を襲ったのでしょうか?
報道によると、犯人の自宅から犯行現場まで距離があり、誰でもいいから殺したいという通り魔的な事件ではなかったようです。
原因はわかりませんが、計画的な犯行であったことは、事前に包丁を4本用意していたことからもうかがえます。
犯人は小学校は公立校に通っておりましたが、いとこがカリタス小学校に行っていたという報道もあるので、このあたり動機に関係しているのかもしれません。
・格差社会が犯行の遠因か?
犯人のポケットの中には十万円入っていたということなので、格差社会とか貧困問題とは関係なさそうです。
犯人は同居している親族から食事や小遣いの提供を受けており、それほど生活に困っていたというような事情はうかがえません。
・犯人は長期ひきこもりでネット環境も携帯もなかった
現在の時点で犯人の写真は中学校時代のものしか報道されておりません。
中学卒業後、10代後半に自宅を出て自活していた時期もあったようです。
しかし、理由はわかりませんが、現在の自宅に戻って、それ以来、引きこもり生活をしていたようです。
勤めていた会社をリストラされ、その後は仕事が見つからなかったのかもしれません。
引きこもりというと5ちゃんねるあたりにに昼間から頻繁にアクセスしていろんなことを書いて鬱憤をはらすという人間像が思い浮かびますが、引きこもりがネットをしている率というのはそれほど多くはないようです。
むしろ、ネットでもやって暇を潰すことで犯罪のリスクが低下しているというような効果はあるかもしれません。
以上のことを考えても、どうして犯人が犯行を決意したのか、今のところそれを判断する決め手はないようです。
病気とはいえないまでも、長期引きこもり生活が精神的に悪影響を与えていたという可能性はありそうです。
病歴もなく前科もなく長期引きこもりで暮らしている人たちは大勢います。
こういう人たちが、自暴自棄の結果として犯罪を犯したりせず、社会とつながりを持って、みんなが笑顔でくらせる社会を作るというのは大切なことではないでしょうか?